【80万円で実現】汲み取り式水洗トイレの費用や浄化槽について解説！

今回の施工依頼は牧場経営オーナー様から、倉庫を改装して作る来客用施設にトイレ（男女用それぞれ）を新設してほしいというものでした。

便槽（排泄物を溜め込むタンク）を地中に埋めるタイプであり、このタイプは商品本体以外にも施工作業の経費・工期がかかります。

また、節水タイプを提案させていただいた理由は、水を多く使うと便槽に貯まる内容物の量が増え、バキュームカーによるくみ取りの費用が嵩むためです。

今回の施工では前述の通り、NEPON社の便槽＋便器のセット商品を提案させていただきました。（便器は男女トイレで合わせて2つの価格です）

通常のマンションや一戸建てのトイレであれば便器を交換して終わりですが、このタイプは便槽のタンクを埋める工事が別途必要になります。

今回の施工場所は千歳であり、冬季はマイナス20℃にまで冷え込む事があります。

便槽を埋める穴が浅いと排泄物が凍結して詰まる危険もあるため、左図のように2.5ｍから3mほどとかなり深く穴を掘り、底にコンクリートの敷設を行っています。（穴が深いほうが気温の影響を受けにくいからです）

また、便槽に向けてトイレから斜めに排泄物を落としていくため、その分の高さ・距離を稼ぐ必要もあります。

左図では建物側から配管が2本繋がっていますが、これは男子トイレ・女子トイレで分けているためです。

左図の画像は今回施工したものと同タイプのトイレです。

画像の通り、いわゆる「ぼっとん便所」のイメージと全く違うものとなっております。くみ取り式トイレにありがちというイメージのにおい問題についても、施工担当者いわく「においもほとんど無い」というものでした。

タンクと手洗い場もついており、通常のトイレと遜色ないものとなっております。

工期は最短1週間から通常2週間ほどとお考え下さい。

最新式のくみ取り式トイレは、昭和イメージの「ぼっとん便所」とは全く違う、普通のトイレと勘違いするレベルのものとなっております。今回施工させていただいた牧場では超節水タイプを提案させていただいたため採用しませんでしたが、ウォシュレット付きのものも選ぶことが可能です。

また、便槽に向けて排泄物を斜めに落とすことやファンによる換気システムもあり、「ぼっとん便所」というイメージにありがちな「においが真下から上がってくる」ということもありません。

今回施工したトイレについても、施工後に牧場で行われたイベントで下記のように一切問題なく稼働しました。